公共工事への参入は、建設会社の王道を歩むことである

 

 本書は、新たに公共工事に参入し成功したいと考える、売上1億以上の中小の建設会社の経営者のために書いた本です。

 

 最大の特徴は、できるだけ短い時間でご理解いただけるよう、重要なポイントのみをわかりやすくお伝えする「エッセンスの提示」となっている点です。

 

 公共工事に参入し、毎年、定期的に売上を上げ続け、社会的信頼も勝ち取り、リスクの高い中小建設会社の経営を強固なものにして頂く具体策です。

 

 中小建設会社への公共工事新規参入指導を生業としているのは、日本全国で私一人です。10年の現場経験から導き出した秘訣をこの本で明かすことにします。

 

 実は、公共工事へ参入して受注を伸ばすために対策をとることは、建設会社の「王道」を歩むことです。今現在、あなたが抱えている悩みが次々に解決していきます。



 公共工事への参入は、事業部を立ち上げ売上・利益を確保するだけでなく、会社がもう一歩先のステージに上る最短距離であることが分かって頂けると思います。

 

第1章 公共工事に参入したら得られる11のメリット

 

 あなたは、おそらく「公共工事に参入したい!」とお考えのはずです。潜在的には、中小の建設会社の経営者は、出来るものなら公共工事に参入したい、と誰もがお考えだと思います。

 

 しかし、参入すると決める会社と、参入への取り組みを先送りにする会社がいます。この違いの原因は何なのでしょうか。

 

 それは公共工事のメリットを理解していないからです。どうすればいいかわからないという理由もあるでしょうが、参入しようと決めるか決めないかは、参入したらどれくらいオイシイのかということが分かれば、今すぐにでもやりたくなるのではないでしょうか。

 

 まずは公共工事を受注できるようになると、どのような成功が待っているのかを、今よりもっと具体的にイメージして頂きましょう。

 

 セミナー等で、「公共工事にどのような印象をお持ちですか?」とお尋ねすると、「安定している」とか「信用が得られる」というような、ボヤっとした回答がほとんどです。もっと具体的に理解する必要があります。

 

 これからお話しすることを、その会社は特別だ、自分の会社は出来ない、と言い訳はしないでください。「その会社が出来たのだから、きっと自分も出来るはずだ」、と考えて下さい。

 

 私の指導している会社は、売上1億円の小さな会社もあります。その会社の目標は売上3億です。小さい建設会社もやり方が分かれば、公共工事に参入し成功でき、売上を1億から3億にすることは可能なのです。あなたも自分に置き換えてワクワクしながら読み進めてください。

 

メリット1 受注と同時にお金が入る

 

 公共工事のほとんどは、前払い金というお金が、請負工事契約を結べばすぐにキャッシュインします。1,000万の工事なら400万、1億の工事なら4,000万円が、あなたの銀行口座にドンと入ってきます。

 

 建設業のお金の回収期間は、他の業種の2.5倍と言われています。公共工事に参入すれば資金繰りは楽になります。工事に手を付けていないのに、40%のお金が入ってくる下請仕事はありますか。

 

メリット2 必ずお金が入ってくる

 

 私は中小の建設会社の社長様と今まで千人以上お会いしてお話を聞いてきました。するとほとんどの会社が、「取りっぱぐれ」を経験しています。それが原因で倒産の危機に直面した会社もたくさんおられました。

 

 自分がしっかり経営していても、自分の上の会社が経営不振で倒産、夜逃げ等が発生すれば、入金がなくなりますので、途端にあなたの会社の経営が危機にさらされます。あなたが1次請けであれば、その不安要素は元請けだけですが、3次請であれば、元請け1次請2次請の会社がしっかり入金をしてくれなければ、あなたのもとにはお金は入ってきません。

 

 公共工事は決められたルールにより税金で賄われています。とりっぱぐれは起きません。あなたとあなたの会社が払い続けている税金を工事という名で取り返すことができるのです。

 

メリット3 継続的にお金が入ってくる

 

 あなたが知っている、公共工事をやっている会社は、たまーに公共工事を受注していますか。それとも、毎年受注していますか?おそらくずっとやり続けているのではないでしょうか。公共工事に参入して、継続受注が可能になれば、毎年お金が定期的に入ってきます。ずっとお金が入り続ける事業部ができあがるのです。

 

メリット4 受注単価が倍々に増えていく

 

 私のクライアントで、1,500万の受注が出来なくて悩んでいるときにお会いした方がいます。その方は昨年1億の受注が出来ました。6倍以上ですね。 他のクライアントで2億の受注で困っている会社がいましたが、その会社は1日で23億の落札をしました。10倍以上です。

 

 公共工事の受注単価は、対策をうてば、自分の力で上げていくことができるのです。

 

 あなたの今の受注形態で、6倍や10倍以上の単価を上げていくことは、なかなか厳しいのではないでしょうか。

 

メリット5 必ず儲かる

 

 公共工事は100%儲かります。その理由は簡単で、あなたが「この工事やりたいです」といって入札する見積もりには、必ず利益を一定のせています。その金額が、受注すると確定するわけです。いくら儲かるということが受注時に確定するわけです。